広島県公立高等学校長協会のホームページへようこそ!!

　本会は、昭和２３年４月に設立され、広島県の公立高等学校及び公立特別支援学校の校長を会員として、教育の振興、会員の資質の向上を図り、広島県の教育の充実・発展に寄与することを目的に活動しております。

　新型コロナウイルス感染症の感染拡大と国際情勢の不安定化という予測困難な時代の象徴ともいうべき事態が生じ、我が国の教育の課題が浮き彫りになるとともに、学びの変容がもたらされました。少子化・人口減少、グローバル化の進展、地球規模課題、格差の固定化と再生産など、様々な社会課題が存在する中、Society5.0を見据え、これからの社会を展望する上で、教育の果たす役割はますます重要となっています。

　また、令和５年８月３１日に出された高等学校教育の在り方ワーキンググループ「中間まとめ」には、「各高等学校において、生徒一人一人の個性や実情に応じて多様な可能性を伸ばす「多様性への対応」を図りつつ、高等学校教育の質の確保・向上を目指すに当たっては、義務教育において育成された資質・能力を更に発展させながら、全ての生徒がその後の進路にかかわらず、社会で生きていくために広く必要となる資質・能力を共通して身に付けられるよう「共通性の確保」を併せて進めることが必要である。」と示されるなど、生徒を主語にした高等学校教育の真の実現が期待されているところです。

　さらに、「全ての生徒の可能性を引き出し、生徒が、社会の一員となるための多様な資質・能力を身に付けた上で進学・就職など次のステップに移行することが可能となる教育システムを構築していくことが重要である。そのことが、生徒の高等学校生活の満足度や充実度の向上、卒業後の豊かな人生や、生徒個人と社会全体の幸福度が高い状態（Well-being）を実現することにつながる。」とも表現されています。

　このような教育を取り巻く様々な状況の中で、本県においても各学校において「学びの変革の更なる推進」、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」、「働き方改革の推進」など、校長を中心として学校全体で推進していかなければならない事項が山積しています。

　一方で，残念なことに教職員による不祥事は未だ根絶に至っておらず，中でも重点的に取り組んできたわいせつ・セクハラ事案が複数件発生している状況があります。不祥事が発生すると，努力してきたことすべてが水泡に帰し，県民の教育への信頼を著しく損なうこととなります。本協会としては引き続き不祥事の根絶に向けて，校長自らが自分のこととして教職員一人一人の心に響く研修を繰り返し，その根絶を期してまいります。